クリア・スモーク・ミラーの特徴、用途別推奨、交換方法
はじめに
バイク用ヘルメットのバイザー(シールド)は、ライディングの快適さや安全性に大きく影響する重要なパーツ。
昼夜の視認性を確保するだけでなく、紫外線カットやスタイリングのアクセントとしても活用できる。
今回は、クリア・スモーク・ミラーなどのバイザーの種類や特徴、用途別の選び方、交換方法について詳しく解説する。
ヘルメットバイザーの種類と特徴
ヘルメットのバイザーにはさまざまな種類があり、それぞれに異なる特性がある。
代表的なものを紹介しよう。
クリアバイザー
最も標準的なバイザー。無色透明で、昼夜を問わず視界がクリアに保たれるのが特徴。
雨や霧など視界が悪くなる状況でも、外の明るさに影響されにくい。
初めてのバイザー選びなら、まずはクリアタイプから試すのがおすすめ。
メリット
- 昼夜を問わず視界が確保できる
- 雨天や悪天候時にも影響を受けにくい
- 夜間走行時でも安心
デメリット
- 直射日光の影響を受けやすく、まぶしさを感じる場合がある
スモークバイザー
サングラスのようにシールド本体がスモーク(着色)されており、日中の強い陽射しを和らげる効果がある。
特に夏場や日差しが強い時間帯のツーリングで活躍する。
一方で、夜間やトンネル内では視界が暗くなるため注意が必要。
メリット
- まぶしさを軽減し、クリアな視界を確保できる
- 紫外線をカットし、目の負担を軽減
- スタイリッシュな見た目
デメリット
- 夜間や暗所では視界が悪くなるため、日中限定の使用が推奨
ミラーバイザー
シールド表面に特殊なコーティングが施され、鏡のような外観になっている。
スモークバイザーと同様に陽射しを和らげる効果があり、さらに外から顔が見えにくくなる特徴もある。
見た目のインパクトも大きいため、ヘルメットのカスタマイズアイテムとしても人気が高い。
メリット
- 陽射しを大幅にカットし、視界の快適性が向上
- 外から顔が見えにくいため、プライバシーを確保できる
- カラーバリエーションが豊富でデザイン性が高い
デメリット
- 夜間や暗い場所では視界が極端に暗くなる
- コーティングの特性上、視界の色味が変わる場合がある
カラーバイザー
ブルーやイエロー、ゴールドなどさまざまな色があるカラーバイザー。
ヘルメットやバイクのカラーに合わせたり、気軽にカスタムを楽しめるのが魅力。
ただし、色によっては視界が変化し、信号の色が見えづらくなる場合もあるため注意が必要。
メリット
- 見た目のカスタマイズ性が高い
- 色の種類によっては、特定のシーンで視認性が向上することもある
デメリット
- 色味によっては信号や標識が見えにくくなる場合がある
ピンロックバイザー
シールドの内側に貼り付けることで、曇りを防ぐピンロックシステム対応のバイザー。
特に寒い季節や雨の日など、シールドの曇りが気になるライダーにとって便利なアイテム。
メリット
- 曇りを防ぎ、視界を確保できる
- 冬場や雨天時のライディングに最適
デメリット
- シールド自体に対応しているモデルでないと使用できない
用途別おすすめバイザー
昼夜問わず使うなら
→ クリアバイザー
日中・夜間の両方で安定した視界を確保したいなら、クリアバイザーがおすすめ。
夜間走行が多い場合は、スモークやミラーよりもクリアを選ぼう。
日中の陽射しを軽減したいなら
→ スモークバイザー / ミラーバイザー
夏場や長距離ツーリングでの目の負担を軽減したいなら、スモークかミラーが適している。
ただし、夜間走行時は視界が暗くなるため、クリアバイザーとの併用が推奨される。
スタイリッシュな見た目を重視するなら
→ ミラーバイザー / カラーバイザー
ヘルメットのデザインに合わせてカスタマイズを楽しみたいなら、ミラーバイザーやカラーバイザーが適している。
ただし、視界の色味の変化には注意が必要。
雨の日や寒い季節の対策なら
→ ピンロックバイザー
シールドの曇りを防ぎ、雨の日や冬場の視界を確保するならピンロックシステム対応のバイザーを選ぼう。
ヘルメットバイザーの交換方法
バイザーはモデルによって交換方法が異なるが、基本的な手順は以下の通り。
交換手順
- シールドを全開にする
- シールドを一番上まで持ち上げる
- 固定レバーを解除する
- 取り付け部分にあるレバーやボタンを押してロックを解除
- バイザーを取り外す
- 片側ずつ慎重に外し、力を入れすぎないように注意
- 新しいバイザーを装着する
- 取り付け部に合わせ、カチッとはまるまでしっかり押し込む
- ロックを確認する
- しっかり固定されていることを確認し、何度か開閉してチェック
まとめ
ヘルメットのバイザーは、安全性・快適性を大きく左右する重要なパーツ。
用途に応じたバイザーを選び、適切にメンテナンスすることで、より快適なライディングを楽しめる。
自分のライディングスタイルや環境に合ったバイザーを選び、視界の確保と安全を意識した走行を心がけよう。