コルク半について解説
バイクに乗る際には、頭部を守るためにヘルメットを装着する必要があります。
ヘルメットにはいろいろな種類がありますが、若者を中心に人気の種類として、コルク半があります。
コルク半とはいわゆる半キャップ型のヘルメットで、内装にクッション材としてコルクが使われているのでこのように呼ばれます。
コルク半は半ヘルの一種ですが、細かなところを見るといくつか違いがあります。
両者の違いとしてしばしばいわれているのが、つばのあるなしです。
通販サイトなどで取り扱っているコルク半を見ると、つばの付いているモデルが多いです。
また耳あての付いたモデルも結構見られます。
コルク半は、昔から暴走族の使うヘルメットとして知られていました。
このため、コルク半は派手なデザインをしたものが多いです。
暴走族の中には、首からぶら下げて暴走行為をしている光景もしばしば見かけます。
コルク狩りに注意が必要
このコルク半のヘルメットをめぐる事件、いわゆるコルク狩りと呼ばれる行為が関東では問題視されています。
東京都台東区で11人の少年グループがバイクに乗っていた高校生に因縁をつけ、オートバイやヘルメットを奪い取って逮捕されるという事件が発生しました。
ここ数年、東京や神奈川でこのようなコルク狩りが起きているようです。
警視庁でも、因縁をつけてヘルメットを奪うコルク狩りと呼ばれる行為について注視しているといいます。
なぜコルク狩りが行われているのかというと、これは先ほど紹介したコルク半と暴走族の関係が原因のようです。
暴走族の間ではコルク半とは自分たちのもの、伝統があってステータスのあるものだという共通認識があります。
もし自分たちの仲間以外がコルク半をかぶっている場合、「自分たちだけが使えるアイテムを勝手に使っている」「自分たちの縄張りを争うとしている」「あいつらにわからせてやらないと!」となって、コルク狩りに走るわけです。
またもっと単純な動機でコルク狩りを行っているケースもみられます。
ただ単に「コルク半をかぶっているなんて、生意気で気に入らない」だから狩ろうぜとなるわけです。
このように、自分にそのつもりがなくても、コルク半をかぶっているだけで因縁をつけられてトラブルに巻き込まれる可能性があります。
ですから、コルク半をかぶってバイクを運転している人は、関東一帯を走る場合はフルフェイスのヘルメットをかぶるなど注意した方がいいかもしれません。
コルク半のような顔の出たヘルメットは、いざ事故を起こした場合に大けがにつながる可能性があります。
フルフェイスであれば頭部全体をしっかり保護してくれるので、たとえ事故を起こしても大きなけがを負いにくくできます。
そういった意味でも、コルク半ではなくフルフェイスのヘルメットの方がオススメと言えるかもしれないです。